てんかん/発達障がい/小児針灸科/脳性まひ
てんかん 発達障がい 小児針灸科 脳性まひ 新生児仮死で出生、発達の遅れ 1歳女児
新生児仮死、帝王切開で分娩
片側巨脳症(生後6か月で、剥離手術)による左半側の運動・感覚の鈍さ
手術後、てんかんはほとんどみられなくなったが、運動、認知の発達遅れ
視線が合わない
頚は座ったが、寝がえり、座位は未獲得
生後8か月より新脳針を開始した
- 来院当初のIちゃんの世界は右側だけで、左側が全くない様子でした。
左から呼んでも反応を見せてくれません。左手を持ち上げて手を放すと、下にだらりと垂れてしまいます。
左側の上肢・下肢の自発的な動きはほとんど見られず、触るとブヨブヨして力がない感じです。皮膚は、ピンク色の右側と比べると、左側は血色が悪く、ざらついた感じで、冷えています。
表情はにこやかですが、視線を合わせてくることはありません。
- 左側の手足の動きがでてきた
寝がえりができるようになった
頚がより安定し、お座りができるようになった
5分お座りをした
今まで右ばかり見ていたが、座って左も見るようになった
左手がよく動いている
右手で左手を掴み、口に持っていく仕草をする
目をよく合わせるようになって、笑いかけてくる
右手右足、左手左足、バタバタ動かして、キャッキャッと声を上げる
- 片側巨脳症の主な症状は、難治てんかん、不全片麻痺、精神運動発達遅滞の3つです。
てんかんは、新脳針を開始して以降、1年半近くありません。
片麻痺については、左側にも眼球がよく動くようになり、頭を左右に振って、キョロキョロと周りをよく見ます。
上肢も下肢も、肉付きがしっかりして、力強く動きます。
左側にも世界が拡がったことで、興味・関心が倍増し、認知力も格段にあがりました。